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物流業務の自動化を促進するAGV・AMR・AGFとは?

物流業務の自動化を促進するAGV・AMR・AGFとは?

企業が物流業務の効率を追求し、自動化を促進する傾向が強まっています。このトレンドは大規模な物流センターに限らず、中小規模の倉庫においても作業の効率向上と生産性向上を目指して進んでいるものです。

 

この記事では、物流業務の自動化による利点に焦点を当て、一般的に利用されている自動化テクノロジーとしてAGV・AMR・AGFについてそれぞれご紹介します。

 

 

■物流業務の自動化とは?

物流業務の自動化とは?

物流業務の自動化とは、システムやロボットなどを利用して、普段人が行っている業務の一部を自動的に処理していくプロセスです。物流業界では、商品の発送や受け入れなどの業務に多くの人手と時間が必要とされ、労働者に負担がかかっています。業務の効率化を実現するため、商品の発送、受け入れ、保管、ピッキングなどの作業を自動化する取り組みが進行中です。物流業務の自動化により、人手不足の際でも業務を円滑に遂行でき、生産性向上に寄与します。

 

物流業務の自動化を進めるメリット

物流業務を自動化することには、以下のようなメリットがあります。

 

作業の効率化

自動化により、作業時間や手間を削減することができます。例えば、自動搬送ロボットを使用することで、商品の移動やピッキング作業を効率的に行うことができます。

 

生産性の向上

効率化により、同じ時間や人員でより多くの作業を行うことができます。人手不足が深刻化している現在の物流業界において、生産性の向上は重要な要素です。

 

業務品質の向上

自動化により、人為的なヒューマンエラーや作業ミスを減らすことができます。また、自動化されたシステムは常に正確な作業を行うため、品質の安定化にも貢献します。

 

コスト削減

効率化や生産性の向上により、人件費や運営コストを削減することができます。例えば、自動搬送ロボットを導入することで、人件費や燃料費などのコストを削減することができます。

 

安全性の向上

自動化により、危険な作業や重い物の取り扱いなど、人間にとって負担やリスクが高い作業を自動化することができます。これにより、労働災害や作業中の事故を減らすことができます。

 

環境への配慮

自動化により、省エネやCO2排出量の削減など、環境に配慮した作業が可能になります。例えば、自動搬送ロボットは効率的なルートを選択することができるため、燃料の無駄遣いを減らすことができます。

 

 

■物流業務の自動化を推進できるテクノロジーのご紹介

物流業務の自動化を推進できるテクノロジーのご紹介

物流業務の自動化を推進するためには、最新のテクノロジーが欠かせません。具体的には、倉庫管理システム等の「システム」と、AGV等の「ロボット」にソリューションが分かれますが、今回はロボットに焦点を当てて、AGV・AMR・AGFについてご紹介いたします。

 

AGV(無人搬送車)

AGV(無人搬送車・Automatic Guided Vehicle)は、文字通り「自動的に誘導される車両」を意味し、一般的には磁気テープや磁気バーを床に配置し、それらのガイドに従って自動で運行する自動車型搬送システムを指します。単純な運搬業務を自動化することで、運搬業務の速度にムラが無くなるため生産性の向上を期待できます。

 

AGVは1980年代初めから広く利用されており、工場内での原材料や部品、製品の搬送に主に使用されてきました。しかし、近年では物流センターや病院など、製造業界以外の分野でも導入が進んでいます。

 

AMR(自律走行搬送ロボット)

一方、AMR(自律走行搬送ロボット・Autonomous Mobile Robot)は、AGVとは異なり、ガイド用の誘導体を必要としません。AMRはセンサーを使用して環境を認識し、地図情報から位置を特定し、自動的に最適な経路を計算して移動することが可能です。

 

AGVは磁気テープ等の誘導体に沿って特定の経路に従うため、経路上に障害物があると進行が阻まれますが、AMRは障害物を自動的に検知し、それを回避して新しい経路を設定できます。

 

AGF(無人搬送フォークリフト)

AGF(無人搬送フォークリフト・Automated Guided Forklift)は、システム制御や周囲のセンサー技術を使用して、自律的に搬送作業を行うことのできるフォークリフトを指します。これらのフォークリフトは、パレットやラックの積み替え、入出庫、保管、工程間の物品移動など、様々な用途を無人で作業を実行し、自動化を実現します。

 

無人搬送フォークリフトを導入することで、従来のフォークリフトを操作する際のヒューマンエラーによる事故リスクを大幅に減少させることができます。労働災害の発生確率が低減し、労働環境の安全性向上を期待できるのです。また、現在の人手不足の状況において、フォークリフト運転手を確保する難しさが解消され、長時間労働による疲労や作業員への負担を軽減できます。その結果、生産性の向上と運転手の負担軽減を実現し、企業にとって効率的で持続可能な物流プロセスを構築するのに役立ちます。

 

ちなみに、AGF は、フォークリフトとして動作するように設計されたAGVであるため、AGVの一種に含まれています。

 

■さいごに

いかがでしたでしょうか、今回は物流業務を自動化するメリットと、その実現に向けたソリューションとしてAGV・AMR・AGFをご紹介しました。当社もAGF(無人搬送フォークリフト)をはじめとした自動運転技術に長い間注目しています。テクノロジーに任せられる部分は、製造や物流の現場では今後もどんどん広がっていくでしょう。そして当社もそのような時代の変化にあわせていくために様々な試みを企画しています。

 

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